勤めていた病院で嘱託として働く
定年となった後に再就職したいと思った場合、どのように探せばいいのでしょうか。定年を迎えてもナースとしてもう少し働きたいと考えている人に向けて、再就職先の探し方を紹介していきます。
定年後は非常勤(嘱託)での採用になる
定年後に再就職する場合は、一度退職した後に正規雇用ではなく嘱託として採用されるケースが一般的です。正規雇用とは待遇が変わってしまうため、給与も少なくなるため不満に思う人もいるかもしれません。しかし、ナースとしてのキャリアを続けていくことができますし、嘱託は働く時間が短くシフトも希望に合わせやすくなるので、仕事とプライベートを両立させたい人には最適の働き方です。
ナースは身体的にも精神的にも厳しい仕事です。これまで過酷な環境で働いてきたのですから、定年後は少しペースを落としてみてはどうでしょうか。家族や友人と旅行に行ったり、趣味に時間を費やしたり、と常勤で働いていたときにはできなかったことを楽しむ余裕が生まれる、と考えれば、嘱託として働くのもそう悪いことではありません。
嘱託とは?
「嘱託」とは非正規雇用の形態のひとつです。契約社員と同じような意味として捉えている人も多い「嘱託」という働き方ですが、明確な定義は決まっていません。定年後に再雇用という形で勤務する場合に「嘱託」として引き続き雇用することを指す場合が多くなっています。嘱託についてもっと詳しく知りたいなら下記のサイトを参考にしてみてください。
嘱託のメリットやデメリットだけでなく、給与体系や労働条件のルールについても詳しく記載されているサイトです。
定年前に働いていたところに聞いてみよう
定年後に再就職するなら、まずは定年前に働いていた職場に「再雇用を行っているかどうか」「再就職するなら何歳まで働けるのか」を確認してみましょう。嘱託として働ける上限年齢は病院ごとに決まっています。定年後から年金が支給されるまで嘱託職員として働こうと思っていても、病院によってはその前に雇用が解除される可能性もあります。後で慌てないためにも事前にしっかりと確認しておきましょう。
病院は慢性的なナース不足に悩まされています。ナースの確保に苦労している病院も多く、最近は少しでも人手を確保しようと定年後の再雇用を積極的に行っている病院が増えています。これまで働いてきた職場なら、新たに仕事を覚えたり人間関係を構築したりする必要がないため精神的にも楽になります。また、病院側も新しく雇用する人よりも慣れ親しんだ人の方が人柄や働きぶりをよく知っているため、安心して雇用することができる、というメリットがあります。